検査の選び方

当院で行う検査は、来院された方全員に同じ内容を行うわけではありません。

「健診で数値の異常を指摘された」というご相談を伺うときも、これまでかかった病気や飲んでいるお薬、症状がいつからどんなふうに続いているかをお聞きしながら、必要な検査を組み合わせてご提案しています。当院で行える主な検査は、次のとおりです。

動脈硬化や糖尿病の合併症を調べるときは、当クリニック眼科と連携して眼底検査も行っています。

院内で結果がすぐわかる検査

熱が出た、のどが痛いなどの症状で来院された際は、診察の中でその場で結果がわかる迅速検査からご案内することが多いです。その日のうちに何の病気かを見極めて、治療方針を決められるのが、この検査の特徴です。

一般項目

感染症迅速検査

血液検査・尿検査でわかること

血液検査と尿検査は、内科診療の基本になる検査です。自覚症状がまだ出ていない段階の異常も、数値として捉えられます。健診結果をお持ちになって初診で来院された方にも、まずこの検査からお願いすることが多いです。次のような病気の評価に使っています。

血圧・循環器の検査

循環器科を併設している当院では、血圧と心臓の検査に力を入れています。待合室に自動血圧計を置いていて、診察前に測っていただいた数値をそのまま診療に役立てています。そのうえで、症状や持病に応じて次の検査を組み合わせています。

エルゴメーター運動負荷試験は、自転車のような運動負荷装置を使って、体を動かしているときの心電図と血圧の変化を確認する検査です。安静にしているときの心電図だけではわからない変化を捉えられるので、狭心症が疑われる場合などにお願いしています。

ホルター心電図とABPMは、24時間そのまま装着していただき、心電図や血圧を記録する検査です。診察室の中だけでは見えてこない不整脈や、夜間・早朝の血圧の変動を確認するのに役立っています。

動脈硬化の検査

血管そのものの状態を確認する検査です。動脈硬化は自覚症状が出にくく、気づいたときにはかなり進んでいることもあります。数値と画像の両面から、進み具合を把握するようにしています。

画像検査・超音波検査

胸部X線検査に加えて、腹部超音波検査では肝臓、胆のう、胆管、膵臓、腎臓、膀胱、腹部大動脈まで幅広く確認しています。CTやMRIが必要と判断した場合は、当院では実施していないため、連携している医療機関にお願いしています。

呼吸器・アレルギーの検査

肺機能検査と呼気一酸化窒素濃度検査(FeNO)を行っています。咳が長引く、息切れが続くといった症状の原因が、喘息のようなアレルギー性の炎症によるものかどうかを見極めるときに役立つ検査です。

睡眠時無呼吸症候群の検査

いびきが気になる、日中の眠気が強いといったご相談には、まずご自宅で行える睡眠時無呼吸簡易検査からお願いしています。結果から重症の疑いがある場合や、もっと詳しく調べる必要がある場合は、提携医療機関での終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)につないでいます。

糖尿病・血糖変動の検査

血糖値やHbA1cといった基本の項目に加えて、フリースタイルリブレによる血糖連続測定も行っています。腕にセンサーをつけていただくと、食事や普段の生活の中で血糖がどう動いているかを、いつも通りの生活のまま把握できます。治療の調整に役立てています。

体成分分析

InBodyという機器を使って、筋肉量や脂肪量、体脂肪率などを数値で確認しています。生活習慣病の食事・運動指導がどのくらい効果を出しているか、体重の増減だけでなく体組成の変化としても見ていけるところが、この検査の良いところです。

泌尿器の検査

骨粗鬆症の検査

骨密度測定を行っています。骨粗鬆症は骨折して初めて気づくことも多い病気です。閉経後の方やご高齢の方は、今は症状がなくても、一度測っておくと今後の目安になります。

専門医療機関との連携

当院での検査結果から、より専門的な検査や治療が必要だと判断した場合は、症状や診療科に応じて次のような医療機関と連携しています。

専門医療機関へ紹介する目安

次のような症状や状態が見られる場合は、診療科ごとに専門医療機関をご紹介しています。

診療科紹介の目安となる症状・状態
循環器疾患胸痛、狭心症・心筋梗塞が疑われる場合、より専門的な評価が必要な場合
睡眠時無呼吸症候群簡易検査で疑いがある場合、重症度の詳細評価が必要な場合
消化器疾患胃痛、胸やけ、逆流症状、貧血、血便、便潜血陽性、体重減少、便通異常など
泌尿器疾患薬物療法で改善が乏しい場合、尿閉、残尿が多い、尿路感染を繰り返す、血尿、PSA高値など
腎臓疾患腎機能低下の速度が速い、尿蛋白が多い、血尿を伴う、電解質異常、腎性貧血、浮腫、治療に反応しにくい高血圧
呼吸器疾患長引く咳、息切れ、血痰、肺炎、間質性肺炎、COPD、気管支喘息、肺がんが疑われる場合など

緊急対応が必要な場合

強い胸痛、冷や汗を伴う胸の圧迫感、安静にしていても息苦しい、意識がもうろうとする、失神、手足の麻痺やろれつが回らない、激しい腹痛、大量の出血、酸素飽和度の低下、高熱で全身の状態が悪いなど、一刻を争う症状があるときは、当院での検査を待たずに、救急医療機関の受診や救急搬送を優先してください。

よくあるご質問

Q
毎回すべての検査を受けなければなりませんか。
A

いいえ。診察で伺った症状や、これまでの病気、健診結果をもとに、必要な検査を組み合わせてご提案しています。どなたにも同じ検査を一律に行うわけではありません。

Q
検査の結果はいつわかりますか。
A

感染症の迅速検査や血糖・CRPなどの院内迅速検査は、診察の中でその場で結果をご確認いただけます。血液検査の詳細な項目や画像検査の一部は、結果が出るまで数日いただく場合があります。

Q
フリースタイルリブレとはどのような検査ですか。
A

腕にセンサーを装着していただき、血糖値の変動を連続的に記録できる検査です。日々の食事や生活の中で血糖がどう動いているかを把握でき、治療の調整に役立ちます。装着する期間や適応となる条件は、診察の中でご案内しています。

Q
CTやMRIは院内で受けられますか。
A

CTやMRIは当院では実施していません。必要な場合は、連携している医療機関にご案内しています。胸部X線や超音波検査など、院内で対応できる画像検査は、診察の中で組み合わせて行っています。

Q
睡眠時無呼吸症候群が心配な場合、どの検査から始まりますか。
A

まずご自宅で行う睡眠時無呼吸簡易検査からお願いしています。結果から重症度をより詳しく調べる必要があると判断した場合は、提携医療機関での終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)にご案内します。

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理事長 野村 敦宣

内科・循環器科を担当。健診異常や生活習慣病の管理から、専門的な検査・治療が必要な場合の連携医療機関へのご紹介まで、地域のかかりつけ医として対応します。

保有資格・略歴

  • 日本医科大学第一内科入局
  • 米国ロチェスター大学メディカルセンター循環器研究部留学
  • 労働衛生コンサルタント